2016.11.17
No.84 第1回 100石仏巡礼の旅② 街道版~藤枝・岡部宿 歴史物語編
「100石仏巡礼の旅② 街道版~藤枝・岡部宿 歴史物語編」は人気のプログラムで予約はいっぱい。昨年からのリピーターさんもいらっしゃったそうです。
この日は、れんげじスマイルホール前に集合し、案内人の佐野石材・佐野さんより、本日巡る予定の藤枝宿と岡部宿の石仏マップや、石仏が置かれた場所の歴史などが書かれた資料等をいただきました。
最初の石仏はスマイルホールから徒歩で寶國寺の後生車を見学。寶國寺の本堂は残っておらず、現在藤田家が管理していて、玄関先にある石仏を見学させていただきました。
その後、バスに乗り、鬼岩寺や満蔵寺へと向かいます。石仏にまつわる歴史や、この地で起きていたことを佐野さんが細かく説明してくださるので、参加者のみなさん真剣にお話を聞いたり、メモを取ったりしていました。また、佐野さんより、「石仏を見学する際も、手を合わせましょう」とのことでしたので、石仏の前で一旦手を合わせてから見学をさせていただきました。
藤枝市本町にある秋山医院さんのところにも石仏があるとは初めて知りました。
その後もテクテクと歩きながら、いくつかの石仏を巡ります。市部の六地蔵も見学させていただくことができました。
こちらの石仏を見学後、源昌寺に向かうのですが、源昌寺が侍屋敷だったこともあり、向かうまでの道は、「侍になった気持ちで歩いてみてください」と佐野さん。また、こちらのお寺には藤枝の初代市長さんのお墓もあります。
お次は満願寺。よく車で走っている道沿いで、ここに石仏があったとは!という発見がありました。というのも、草の生えた空き地の先に木で覆われたところがあり、その中に入っていくのです。すると鬼の石仏が2体ありました。佐野さん曰く、この場所を見つけた時は日本石仏協会のみなさんも驚いていたそう。参加者さんからも「ここにあったのは知らなかったなぁ」という声がプログラム中何度も上がっていました。
この中に入っていくんです。
すると中にこちらの石仏が!!
そしてこれまた、ここに石仏が?!という場所にある白岩川除地蔵を見学してお昼休憩。
柏屋横の公園でお弁当をいただきました。よく歩いたので、足が疲れているだろうという佐野さんの心遣いで、お弁当は染め飯という、藤枝の名物であるクチナシの実で山吹色に染めた強飯。足腰の疲れをとる食べ物として弥次さん喜多さんも食べたといわれているそう。
足の疲れも取れ、ここから徒歩で立光山不動尊へ。石仏を見るために山を少し上ったのですが、そこから見える岡部から焼津が見える景色もすごくきれいでした。
最後は光泰寺へ。住職さんに聖徳太子の木喰仏を見せていただくことができました。こちらの木喰仏は普段展示会等に出られていてあまり見ることができないそうなので、とても貴重な機でした。
最後は三十三観世音の前で記念撮影。
石仏に掘ってある字を読み取ったり、住んでいた人の思いを想像しながらの石仏巡り。今日巡った藤枝や岡部にも時間の経過とともに、多くの人がいろいろな思いを持って生活してきたかを垣間見ることができました。
最初に配っていただいた資料に載っている場所でもこの日にまわれなかった箇所がいくつかあり、それはまたのお楽しみ、とのことです。
リポーター:やまだ