2016.11.17
No.14 玉取だけ!玉取茸収穫体験と里山ピクニック
岡部の玉取は、岡部町でも更に山深く入った朝比奈川の上流、静岡市との境界にある地域です。
玉露の里として知られ、かぶせ茶、アサヒナタケノコ、シイタケなどが名産です!
「玉取(たまとり)」という地名は、玉のような石が採れることや、日本武尊の東国征伐にまつわる伝説に由来があるみたいです。
日本武尊が、二つの玉-一つは水石、もう一つは火石-を持って焼津神社の地に来て、水石と火石を御神体として市杵島姫命を祀りました。
その後、数百年経って焼津に大津波がおそい、御神体の玉は、朝比奈川を遡って流され、村人に拾われ地元の小さな寺に納められ、玉伝寺と呼ばれました。
さらにその後、玉伝寺とは別に、御神体であるからというので神社をたて、玉取神社と呼んであがめたてまつったことから、この地域を玉取と名づけられたといいます。
また、一説には焼津神社にまつられていた神体の宝玉を岡部の奥の山ふところに移し、後に再び元の位置の焼津神社へもどそうとしたところ、朝比奈の奥の里人はこれをかえそうとしなかった。
そのため海辺の人々は『玉を取られた』と言いはり、以後、山の奥の里を「玉取」と呼ぶようになったなどの諸説があるそうです。
プログラムのスタートは、「玉取(たまとり)」の名前の由来になった「丸石」が祀られている「朝比奈活性化施設たまゆら」から。天気もよく素敵な一日になりそうです。
今日の案内人、玉取杉山農園の杉山さんご夫妻を向かえ、参加者のみなさんが集まりました。
「今日の出会いを大切に」みんなで自己紹介!
去年も参加して、玉取茸がとても美味しくて、今年もどうしても参加したいと熱い気持ちの常連さんも。
自己紹介のあとは、杉山さんから、玉取だけの玉取茸についてのお話や、椎茸やマッシュセンターのことなど、生産者ならではのお話をしていただきました。
みんな美味しい椎茸との出会いに、期待に胸をふくらませます。
たまゆらをあとにして、いよいよ、玉取杉山農園さんへ移動!
待望の玉取茸とのご対面!?
自然のなかで、にょきにょきと椎茸が生えているイメージをもっていたけど、意外なことに案内されたのは、しっかりと閉じられたハウス。
しかも中からクラシック音楽が聞こえます!!
中にはいると、空気がひんやりとして、目の前には・・・!!
ずらっと玉取茸が並びます!その光景には、みんな驚きや興味津々でカメラを手に、大はしゃぎ!
ここで杉山さんより、玉取茸と、流れてたクラシック音楽の秘密を教えていただきました!
玉取茸は、肉厚でボリュームがあり、ジューシーなおいしさが特徴の菌床椎茸。しっかりと温度管理されていてハウス内で育てられています。「静岡県ふじのくに食のマエストロ」 イタリアンレストランNORI 西谷シェフが命名し た玉取だけの玉取茸です。昨年、藤枝市主催 藤枝セレクション2015 ベストイレブン認定、静岡県椎茸生産者協議会主催 第26回生椎茸品評会 農林水 産大臣賞受賞をして、そのごほうびとして、そして良い音楽を聴いて育つ玉取茸はもっと美味しくなるのでは!?という想いから、クラシック音楽を流している そうです。ちなみに曲はモーツァルトとのこと!
玉取茸“愛”を感じました。
そして、今日のメインイベント!収穫体験です!
なんと、カゴいっぱい、つみ放題!
もう一度。つみ放題!!
さらに、もう一度言います。つみ放題!!!
みなさん、たくさん取ろうと気持ちも昂ぶります!
大きくて、美味しそうな玉取茸を、いっぱいに!!!
もうこれだけでも、大満足です!
今日は、これだけではなく、収穫した玉取茸を美味しくいただきます!
火の準備ができるまで、お昼まで少し時間があるので里山ハイキングです。
結構、急な勾配ですが、玉取茸のため、がんばります。
約20分ほどで頂上近くに!
壮大な景色もごほうびです。本当に、山の奥ということを感じます。
山を下り、玉取茸をいただきます!
下準備も体験です!芯を切り、傘に少しだけ切れ目をいれる簡単な内容です。
味付けは、最もスタンダートなしょうゆとお酒、二つ目は甘みのある和風味噌にマヨネーズ、三つ目はベーコンとピザソースにチーズを乗せたイタリアン風にしていただきます!
焼きあがる香ばしいにおいが、食欲をそそります。待ち遠しいです。
玉取茸のおもとに、美味しいごはんが主役、釜炊きのゆとり庵のおにぎりも!
玉取茸も焼きあがり、いただきます!
肉厚でジューシー、食べ応えのある触感、しいたけの美味しさに、調味料がアクセントを加えて、口の中に広がるハーモニーは絶品!!ただただ、美味しいにつきます。
生産者の想いも感じて、大自然の恵みも感じて、美味しさを感じて、幸せな時間です。
最後に、杉山さんより、地元でこだわりをもって美味しいものを作っている生産者がいて、それを食べることができる場所があって、食材を自分で料理することができる。
若い人は手軽さでお弁当で済ませてしまうことも多くなってきているけど、今日のような体験から、食材を味わうことが伝わってほしいと、締めくくりました。
学び、驚き、歩き、食す、とても充実した時間を過ごすことができました。
リポーター:藤田
こちらのプログラムは5月18日にも開催されます。
詳細はコチラ。
http://2016.fujiedaonpaku.jp/program/201624021338