焼3 浜通り探検&鰹一本おろす体験会(前半)

案内人は、焼津が大好きな仲間たち「かまぼこ屋根の会」と、漁師OB「ゆりかもめ親交会」の皆さん、そして焼津水産高校の先生と学生さんたちです。

焼津のことならお任せの案内人たちによる、焼津の浜通りでは焼津の歴史と今の焼津、鰹をおろし方を学び、美味しくいただくプログラムがスタートします。

プログラム最初は「浜通りの探検」です。地図を片手にノスタルジックな味わいがある浜通りへ向かいます。

 

集合場所の焼津魚市場会館から、焼津旧港を経て、浜通りまでは歩いて約10分ほどです。港町焼津の雰囲気を眺めながら歩きます。道中は案内人の清水さんが、軽快なトークでその場所の解説をしてくれます。

いよいよ、浜通りの入口に到着!浜通りは、南北に1キロほど続く通りで、黒石川と海に挟まれた独特のまち並みを今に残しています。浜通りは八雲通りとも呼ばれていて、明治時代の文豪小泉八雲が浜通りの町のたたずまいがとても気に入り、明治37年までに6回にわたり焼津を訪れ、夏のひとときを家族と共に過ごしたことから親しみをこめて八雲通りの愛称になっています。

浜通りには歴史を感じることができる史跡、焼津ならではの海産物のお店、新旧の建物をみることができます。

創業江戸時代の海鮮工房「ぬかや」さん。焼津の名物である海産物や魚河岸シャツを購入することができます。今日は、買い物ではなく、歴史について教えてもらいました!注目したのは、お店の入口にある秘密。

台風などでの高潮からお店を守るための仕組みをみることができます。また、浜通りの周辺は海側のほうが高く、裏手の黒石川に向かって低くなっています。これは、寄せてくる波が黒石川に流れるようにして、被害を軽減するためとのことです。自然と共存するための先人たちの知恵なんですね。

浜通りの折り返し地点、お庚申さん(庚申尊像)。髭に杖のおじさんという変わった像です。波よけ地蔵尊として祀られて、海に近い土地柄を感じます。

帰り道は、浜通りの裏側の黒石川沿いをあるきます。黒石川のこのあたりの川は堀川とも呼ばれ、江戸時代の治水工事として掘られて現在に近い形になったようです。この堀川は荷物運搬用の運河として、木材を江戸へ回送する集散港としての機能も果たしていました。

そのため堀川沿いにはいまでも蔵をみることができます。

浜通りの探検もいよいよ終わりです。約一時間半の道のり、学びあり笑いありの楽しい探索になりました。